手白澤温泉
奥鬼怒四湯と呼ばれる八丁ノ湯、加仁湯、日光沢温泉、手白澤温泉。八丁ノ湯と加仁湯は以前訪れたことがあり、残るは日光沢温泉と手白澤温泉でした。日帰り入浴ができない手白澤温泉を目指し、この夏に温泉仲間と手白澤温泉を訪れる計画を立てたのですが、残念ながら台風のために断念せざる終えませんでした。そこで初冬のこの時期に再チャレンジしたのでした。 八丁ノ湯、加仁湯を訪れるには宿泊すればマイクロバスでの送迎がありますが、手白澤温泉は送迎がありません。県道の終点、女夫渕温泉から鬼怒川沿いの遊歩道か林道を歩いて行きます。ゆっくりと景色を楽しみながら行くなら遊歩道の方を歩いて行くのがいいかもしれません。ちなみに現在は遊歩道の一部が決壊しているので女夫渕温泉から少し林道を歩いてから遊歩道に入っていきます。初めは多少の上り下りがありますが、途中からは鬼怒川沿いの道となります。歩いて1時間30分ほどで八丁ノ湯。さらに10分ほど歩くと加仁湯です。 加仁湯から林道を歩いて行くと手白澤温泉への分岐点に着きます。急な登山道と緩やかな林道があります。登山道はかなり急と聞いていたので今回は林道を歩きました。加仁湯からさらに40分ほど歩いてようやく手白澤温泉が見えてきました。 |
2時間30分ほど歩いて疲れが出はじめた頃、手白澤温泉が見えはじめホッとします。ようやく着いた手白澤温泉は山の中の一軒宿とは思えない瀟洒な宿。モダンな造りと言うだけでなく、床暖房のせいか、雪の中とは思えないほどに暖房が効き快適に過ごすことができました。 |
宿の奥に男女別の浴室があります。内湯は12〜3人ほどが浸かれる湯船が1つ。大きな窓は開け放たれ夜は寒いくらいでしたが、湯気抜きのためでしょうか?玉子臭のする無色透明の湯は適温で、湯の中には糸状の白い湯の華がたくさん舞っています。変わっているのは洗い場。カランの代わりに木をくり抜いた桶?に源泉がざあざあと溢れているのです。 |
外に出ると岩造りの露天風呂があります。こちらはかなりぬるめの湯で、まったりとするのにうってつけ。気がつくと1時間ほど湯に浸かっていました。夜には満天の星を眺めながら湯を楽しむことができ、最高にいい気分でした。 |
こちらは女性用の露天風呂。一緒に訪れた女性に撮ってもらった写真です。内湯は男性用と同じものですが、露天風呂は内湯よりちょっと高い場所にある円形のものだそうです。 |
食事は薪ストーブのある食堂でいただきます。出てきた食事は山の温泉宿とは思えない凝ったもの。ワラビやコゴミなどの山菜やマスのサラダ。そして次々と新たな料理が運ばれてきます。岩魚のムニエル味噌ソースは味噌が岩魚に合うものだと言うことを新たに教えてくれました。メインは牛ヒレのステーキ。とても柔らかく、とろけるようでした。どれもおいしく、残さずに食べてしまいました。いい湯とおいしい食事。機会があれば再訪したい宿となりました。 |
泉 質 | 単純硫黄泉 |
泉 温 | 52.2度 |
風呂の種類 | 内湯 露天風呂 |
設備等 | 駐車場 |
所在地 | 栃木県日光市川俣870 |
電 話 | 0288−96−0156 |
交 通 | 日光宇都宮道路 今市I.C.から57km、車2時間で女夫渕温泉 女夫渕温泉から徒歩2時間30分 |
営業時間 (日帰り入浴) |
不可 |
料 金 | 宿泊¥12000〜 (07.11) |