万座温泉
万座温泉ホテル
以前、仕事絡みで行ったきりだった万座温泉を再訪しました。しかも20年ぶり!近いのでいつでも行けると思っていたのですが、なかなか訪れる機会がなかったのです。今回は万座温泉好きの友人に勧められて万座温泉ホテルに宿泊してじっくりと万座の湯を楽しむことにしました。 初めて訪れた万座温泉ホテルは思ってもみなかった大きな宿。日曜日に宿泊したのですが、満室に近い状態でした。いつも一人旅のhiroにとって痛かったのは、1人泊だと基本宿泊料の1.5倍になってしまうこと。旅館では1人泊は敬遠されることは分かっているのですが、もう少し一人旅も気軽に利用できるようになって欲しいと思ったのでした。 |
万座温泉ホテルはもともと「日進館」という宿から始まった宿ですが、次第に大きくなっていき、現在は「ホテル本館」「ホテル別館」「ゆけむり荘」と3つの宿泊施設が斜面に迷路のようにつながって建っているのです。 「ホテル本館」の玄関横にある大浴場が「長寿の湯」です。ここには「姥湯」「苦湯」「真湯」「滝湯」と露天風呂の「姥湯」「さゝ湯」があります。 浴室の一番手前にあるのが「姥湯」。わずかに白みを帯びた、ちょっとぬるめの透明な湯がかけ流しになっていました。 |
浴室の一番奥にあるのが12〜3人が浸かることのできる「苦湯」。万座最古の温泉だそうで、万座温泉ホテルでも人気の湯だそうです。こちらの湯は青みがかった乳白色の湯で適温に調整されていました。 |
左側は「真湯」、右側がうたせのついた「滝湯」です。「真湯」は温泉ではなく、湧き水のようです。「滝湯」はわずかに白く濁り気のある透明な湯。ぬるめの湯でした。 |
露天風呂には「姥苦湯」と「さゝ湯」という2つの湯があります。どちらも3〜4人が浸かることのできる大きさ。どちらの湯もわずかに白みがかった透明な湯です。 万座の湯は源泉が熱いためか、「長寿の湯」の湯はどれも加水されていました。たくさんの湯船があるので、1つぐらいは加水していない湯も楽しめたらと思いました。また、脱衣所に掲示してある温泉分析表は「姥苦湯」しかなかったので、他の温泉がどのようなものかが分からないのも残念なところでした。 姥苦湯 酸性・含硫黄−マグネシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉 68.5度 |
「ホテル本館」の前の道を100mほど下った所に「展望露天風呂」と名付けられた「極楽湯」があります。館内からも行けるのですが、迷路のような廊下を歩いていかなければならないので、玄関から歩いて行った方が分かりやすいです。 男女別の露天風呂は7〜8人が浸かることのできる大きさ。目の前に広がる荒涼な風景を望みながら浸かることができます。湯は青みがかった乳白色。源泉は「姥苦湯」です。湯に浸かると、もったりした感じのすべすべ感のある湯でした。夜にも浸かりましたが、素晴らしい星を眺めながら湯を楽しむことができました。 姥苦湯 酸性・含硫黄−マグネシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉 68.5度 |
「ホテル本館」の玄関から道を下り、「極楽湯」を通り過ぎさらに100mほど下さった所にあるのが「日進館」です。万座温泉ホテル発祥の地だそうで、昔ながらの湯治場の風情を残しています。以前は宿泊に利用されていた建物ですが、現在は浴室だけが利用されています。数年前まではいくつもの浴室があり、「苦湯」「ささ湯」などの湯船もあったそうですが、台風の被害で現在は「ラジウム湯」と「鉄湯」の2つの湯しか楽しめなくなっているのが残念です。 「日進館」は6時から18時の間だけ開いています。しかも「ラジウム湯」と「鉄湯」の浴室は1つずつしかないので、男女が日替わりで利用するようになっています。日帰りでも浸かることのできる湯ですが、日帰りだと1つの湯しか楽しめないことになります。 |
「日進館」の奥にあるのが「鉄湯」。青みがかった乳白色の湯がかけ流しになっています。ちょっと熱めの湯で、湯に浸かるとまったりした感じがします。白い湯の花も舞い、つるつる感を感じました。 鉄泉 酸性・含硫黄−マグネシウム・ナトリウム−硫酸水素塩泉 84.6度 |
「日進館」の玄関の前にあるのが「ラジウム湯」。わずかに白みがかった透明感のある湯で、こちらもちょっと熱めです。すべすべ感を感じ、湯を舐めると酸っぱい湯でした。 万座温泉ホテルにはいくつもの湯があり、ゆっくり楽しむには宿泊した方がいいと思います。「長寿の湯」もよかったのですが、「日進館」の湯の方が濃さを感じ、気に入りました。 ラジウム泉 酸性・含硫黄−マグネシウム・ナトリウム−硫酸塩泉 76.5度 |
夕食は食堂でいただきます。「まごわやさしい御膳」と呼ぶ、地元産の豆や山菜、穀物などを使った精進料理的な感じのもの。お腹にそんなに負担をかけるものではなく、どれもおいしくいただくことができましたが、肉や刺身などは出ないので、豪華な料理を期待していくとがっかりしてしまうかもしれません。 朝食は同じ食堂でバイキング形式のものでした。 |
風呂の種類 | 内湯 露天風呂 貸切風呂 |
設備等 | ロビー 駐車場 |
所在地 | 群馬県吾妻郡嬬恋村千俣万座温泉2401 |
電 話 | 0279−97−3131 |
交 通 | 関越自動車道 渋川伊香保I.C.から78km、車3時間 |
営業時間 (日帰り入浴) |
10時〜15時 |
料 金 | 入浴¥1000 宿泊¥6100〜 (04.11) |