照湯温泉

明礬温泉近くに湧く照湯温泉。以前は地元専用の共同浴場だったそうですが、２００４年春に建て替えたのを機に一般にも開放されるようになったのだそうです。できたばかりの施設はとてもきれいで、気持ちよく湯に浸かることができました。

照湯温泉の目玉？は浴室です。元々照湯温泉は豊後森藩の殿様が使っていた浴室を利用していたのだそうです。そして改築される時にその浴室を移築し、現在も使っているのです。改築前の浴室は１つで混浴だったのだそうですが、現在は男女別に造られており、その１つに以前の浴室で使われていた石組みの洗い場が移築されています。２つの浴室は男女日替わりで利用されています。 　訪れたときは男性用が昔の浴室でした（左の写真）。湯船自体は新しく造られたものですが、湯口や洗い場は使い込まれた石が使われ、歴史を感じさせます。わずかに白みがかった透明な湯は熱めで、湯口で加水して流し込まれています。源泉を口に含むと、わずかに玉子臭がします。適温に調整された湯船の湯には灰色っぽい湯の花も浮かび、やわらかい湯でした。歴史を感じながらひとときを過ごしました。 　湯番さんに話を伺っていると、もうひとつの浴室には誰もいないからと、見学させていただくことができました。昔の浴室と同じように造られ、こちらもなかなかの雰囲気でした。

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