入之波(しおのは)温泉
山鳩湯
大台ヶ原近くの大迫ダムから狭い道を数kmほど走った、ダム際の崖にへばりつくように建っているのが山鳩湯です。「入之波」と書いて「しおのは」と読む、かなり難しい地名ですが、以前は「塩葉」と書いていたのだそうです。昔は塩が採れたのでしょうか? 山奥のちょっと行きにくい所にある温泉ですが、日帰り入浴で訪れる人も多く、休憩室もあるほどでした。 |
浴室は建物の一番下にあります。脱衣所から浴室に入ると、湯気で浴室の中を見渡すこともできません。湯船の縁まで行くと、堆積物が厚く、そして固くこびりついていました。そして、うたせのように落ちている湯口まで行くと、壁には山のように堆積物が盛り上がっていました。かなり成分が濃い湯なのでしょう。赤さび色の湯と堆積物のすごさから北海道の二股ラヂウム温泉を思い浮かべてしまいました。 湯を飲んでみると、わずかな塩味とともにかなりの炭酸を感じました。ぬるめでいつまでも浸かっていたくなる湯でした。 |
内湯の外には切り株を集めて造った?露天風呂があります。ダムを見下ろしながら浸かるぬるめの湯はとても気持ちいいものでした。 でも、ちょっと残念なのは夜9時から朝7時までは湯に浸かれないこと。源泉がちょっとぬるいので、わずかに加熱しているとのことなので、その影響でしょうか(湯は循環せずにかけ流しにしているんですよ)。 |
宿泊者のみが利用できるという、栃の木をくり抜いて造った露天風呂があるとのことで楽しみにしていました。しかし、残念なことに堆積物が多すぎて湯船が小さくなって入ることができなくなっていました(手入れもされていない状況)。湯は加熱していない、源泉そのものの湯のようで、わずかに白濁したものがかけ流しになっていました。できれば再開してほしいものです。 |
夕食は山の宿らしく、山菜を中心としたシンプルなもの。メインはカモ鍋ですが、かなりの量。食べきれるかな?と思ったのですが、とてもおいしくて最後はおじやにしてもらって食べ尽くしてしまいました。他にカモのロースト、アマゴの塩焼きもでて、大満足の夕食となりました。 |
泉 質 | ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉 |
泉 温 | 39.6度 |
風呂の種類 | 男女別内湯 男女別露天風呂 |
設備等 | 休憩室 食堂 駐車場 |
所在地 | 奈良県吉野郡川上村入之波391 |
電 話 | 07465−4−0262 |
交 通 | 和歌山線 五條駅から48km、車2時間 |
営業時間 (日帰り入浴) |
10時〜17時 |
休業日 | 水曜日 |
料 金 | 入浴休憩¥600 宿泊¥11000〜 (01.11) |