花山温泉

和歌山駅から車で５分ほどの街中に湧く温泉です。見た感じはごく普通の宿。しかし、駐車場には車がいっぱい。かなりの人が訪れているようです。入口で靴を脱いで入ったところに受付があり、入浴料を払います。宿なのでロビーはありますが、湯上がりに休む休憩室のような所はなく、別料金で部屋を借りるか、喫茶室を利用することになります。

宿の一番奥に浴室があり、白湯の気泡風呂、サウナなどもありますが、めざすは奥にある温泉。しかし、そこには白湯の湯船とは全く様相の異なる風景が広がってしました。湯船には赤さび色の湯。そして、びっしりとついた堆積物！温泉の湯船は３つあり、左手には源泉のちょっと冷たい湯が、そして後の２つは加熱した湯が満たされています。湯船の底が全く見えず、怖々と湯に浸かりました。加熱した湯で体が火照ると、冷たい源泉に浸かり直す。これがなかなか気持ちいいんです。気がつけば１時間以上も湯に浸かっていました。

源泉の湯船はもちろんかけ流し。源泉は無色透明で、酸化して赤さび色の湯になるようです。湯口の周りは写真のようにものすごい堆積物で覆われていました。湯を飲むと、かなりしょっぱく、しばらくすると苦みが口の中に広がってきます。はっきり言って、おいしくない湯です。	湯船の縁には、ご覧のように分厚く（４cmほど）堆積物がこびりついています。かなり濃い湯であると思うと同時に、メンテナンスの大変さを考えてしまいました。

内湯の奥には小さいながらも露天風呂もあります。周囲は住宅やお店があるので見晴らしがいいわけではありませんが、小さな庭園風の造りになっていてけっこう楽しめます。こちらの湯も加熱したものですが、しばらく湯に浸かる人がいなかったからか、湯の表面には小さなカルシウム分の幕ができていました。

今回は湯仲間と和歌山の温泉を中心に湯めぐりを楽しみました。スタートは印象的な花山温泉。宿の印象は違っているような感覚も受けましたが、浴室は相変わらずの湯の成分でコテコテ状態です。 　以前訪れた時は気がつかなかったのですが、通路に飲泉所がありました。 （０９．３）

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