本沢温泉

       

本沢入口 本沢入口
 本沢温泉を訪れるにはいくつかの方法がありますが、一番ポピュラーなのは稲子湯から舗装されている八ヶ岳林道を使うコースです。でも、hiroが訪れた時は八ヶ岳林道が崖崩れで通行止めだったので、八ヶ岳高原カントリークラブの横をかすめるダートの林道を通ることになりました。普通車で走ることも可能ですが、ちょっと荒れていたので、訪れる時は宿に確認してから訪れた方がいいと思います。
 上の写真は八ヶ岳林道の「本沢入口」。ここから本沢林道を歩いて本沢温泉をめざします。この先、車高の高い4輪駆動車ならば車で行くことができますが、普通車はここに車を置いていった方が無難です。20台ほど車を置くことができますが、夏の登山シーズンは車上荒らしが多いそうなので、ご注意を!

 

駐車場 駐車場
 「本沢入口」から歩いて30分ほどするとちょっとした広場になった「天狗岳展望台」に出ます。普通車でも無理をすればここまで上ることができますが、車の腹を擦ることになるので、お勧めできません。ここから先はジープ型の4輪駆動車だけが通ることができますが、すれ違いが不可能な狭い山道なので、対向車がきたらアウトです。覚悟して通って下さい。

          

ゲート 景色
 「天狗岳展望台」からさらに30分ほど歩くと車止めのゲートに着きます。車は5〜6台置くことができ、ここから先はすべての人が歩きになります。
 木々に囲まれた登山道は日差しを遮ってくれるので、夏でもそんなに暑さを感じることなく歩くことができますが、反対に眺望は利きません。ときおり望むことのできる眺めはなかなか素晴らしく、疲れを癒してくれました。
 なお、予約しておけば松原湖駅からこのゲートまでは送迎があるそうです。列車で訪れる時に利用するといいかもしれませんね。
景色

         

本沢温泉 本沢温泉
 ゲートから歩き出して1時間ほどでめざす本沢温泉に到着です。意外と平坦な道で、雨などに気をつければそう苦労することなく登ることができると思います。
 念願かなって着いた本沢温泉は登山客でいっぱい。基本的には山小屋ですが館内はきれいに手入れされ、トイレも簡易水洗式。自家発電の電気もあり、気持ちよく泊まることができました。でも、やはり場所柄、利用者はほとんどが登山客。消灯は8時過ぎ。朝食も6時となっています。山に来た時くらいは早寝がいいかもしれませんね!

     

内湯  男女別の内湯は「苔桃の湯」と名付けられています。ちょっと濁り気のあるオレンジ色の湯がかけ流しになっています。金気臭のある適温の湯にさっそく浸かると、赤い湯の花が舞い上がってきます。コンクリートでできていると思った湯船はよく見ると、木造りの湯船に湯の成分がこびりついているのでした。湯口の辺りの湯船の底には石状の湯の成分が溜まっていて、湯の濃さを伺わせます。ゆったりと山登りの疲れをとることができました。

ナトリウム・カルシウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉
43.6度

   

石楠花の湯 源泉
 宿泊棟の少し下に「石楠花風呂」という湯小屋があります。冬場は湯温が下がってしまうので、源泉の目の前にあるこの湯小屋を使うようです。浴室は1つしかなく男女が交替で利用するようになっていますが、冬場は利用者も少ないだろうからこれでいいのかもしれません。

     

露天風呂 露天風呂
 宿から5分ほど登山道を登り、木々の間から抜け出ると荒涼とした沢に出ます。ここにめざす露天風呂があります。「雲上の湯」と名付けられたこの露天風呂は標高2150mの場所にあり、露天風呂としては日本最高所にあるのだそうです。ちなみに日本最高所の温泉施設は標高2430mの場所に建つ、富山県のみくりが池温泉だそうです。
 ちょっと荒れた山道を注意しながら下りると、木造りの湯船が見えてきます。5〜6人でいっぱいになってしまう小さなもので、脱衣所などはない完全にオープンな造り。女性にはちょっと辛いかもしれません。グレーがかった乳白色の湯にさっそく浸かると、適温で、フワーッとしたした浴感。内湯とは違った泉質で、2つの湯を楽しめて嬉しくなってしまいます。
 開放感あふれる湯に浸かりながら、目の前にそびえ立つ山々を眺めていると、登山の疲れも吹っ飛んでしまいます。ずっとこの湯に浸かっていたいと思っていたのですが、この湯をめざしてくる登山者がけっこう多く、長湯できなかったのが残念でした。

酸性−含硫黄−カルシウム・マグネシウム−硫酸塩泉
43.6度

    

夕食 夕食
 18時になると、お楽しみの夕食の時間。食事は食堂でいただきます。山小屋の食事なので豪華なものが出るわけではありませんが、山菜の天ぷらやそばなどの他にみそ汁代わり?にうどん入りの鍋も出ました。今回はちょっと豪華に鹿肉のステーキも別注で頼んでみました。そんなに癖もなく、おいしかったですよ。
 朝食は6時。都会で鈍った生活をしているものとしては、ちと辛い時間ですが、山だと早起きしてしまうのは不思議なところ。サバや味付け海苔などの簡単なものでしたが、山のごはんはおいしかったです。1つ残念なのは、ごはんの量が限られていて、お代わりができないこと。男性だとちょっと足りないかもしれません。簡単な補助食料を持って行かれた方がいいかもしれません。
鹿ステーキ 朝食

                           

風呂の種類 内湯 混浴露天風呂
設備等 キャンプ場
所在地 長野県南佐久郡南牧村海尻 国定公園内
電  話 090−3140−7312
交  通 小海線 松原湖駅から本沢入口まで17km、車40分
本沢入口から徒歩2時間
営業時間
(日帰り入浴)
日のあるうち
料  金 入浴 … 内湯¥800、露天風呂¥600
宿泊¥8300(相部屋)、個室¥9400、新館¥11000
素泊まり¥5400
(06.7)

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