濁河温泉
旅館 御岳
国道41号線から曲がりくねった細い山道を1時間30分ほど走った御嶽山の7合目に湧く濁河温泉。路線バスも前日までに予約をしなければ走らないという、秘境?です。以前はガードレールもなく、縁石しかない道でしたが、現在はガードレールも設置され走りやすくはなりましたが、運転には慣れていない人には辛いかもしれません。高山や木曽から訪れるなら国道361号線から向かった方が走りやすく、安全だと思います。訪れる数日前は雪もなかったそうですが、当日は雪が降り始め、翌日は除雪車が出るほど。春先とはいえ、やはり山の天気は変わりやすいもの。車で行かれる方はそれなりの準備をして行かれた方がいいと思います。 「旅館 御岳」はこんな山の中に!と思うほどの大きく、立派な宿です。館内にいると秘境にいるということを忘れさせてしまいます。宿の玄関前には以前はなかった足湯もできていました。また、館内には立派な天体望遠鏡を備え、晴れた夜には望遠鏡で星を見ることができるそうです。 |
内湯は17〜8人が浸かることのできる大きさ。大きな窓からは雪の渓谷を望むことができます。 湯は透明感のある緑色。ちょっとぬるめの湯がかけ流しになっています。 |
内湯にある扉を開けると岩造りの露天風呂があります。こちらは赤みを帯びた緑色の湯で、少し濁りがあるものです。赤い湯の花も浮かんでいます。ちょっと寒い中でしたが、雪見風呂はとてもいい気持ちでした。 |
「旅館 御岳」の最大の売りはなんといってもこの渓谷の露天風呂でしょう。内湯の奥にある階段を160段あまり下りていった先にこの露天風呂があります。混浴となっていますが、湯船の横に男女別の脱衣所があります。湯は内湯よりも濃い赤みがかった濁り気のある緑色。湯船の周りには湯の成分が付いて珊瑚のようになっています。 湯はふわっとした感触で、つるつる感のあるもの。湯を口に含むとしっかりと炭酸を感じます。目の前には雪が吹き積もり、つららもぶら下がるなど、東京では味わえない自然の中の湯を堪能することができました。難点はただ1つ。湯上がりに長い階段を上らなければならないことだけ。でも、この湯に浸かるとそんなことは忘れてしまい、何回も浸かってしまいました。濁河温泉を訪れたらこの湯に浸かることをお勧めします。 |
夕食は食事処でいただきます。ニジマスのお造り、飛騨牛の鍋など、どれもどれもおいしくいただくことができました。また、朝食には温泉粥も出されます。冬は宿泊料もちょっとお得。雪道を走るのはちょっと大変ですが、訪れる人も少ない冬の秘湯を堪能し、のんびりすることができました。 |
泉 質 | ナトリウム・カルシウム・マグネシウム−炭酸水素塩・硫酸塩泉 |
泉 温 | 45.6度 |
風呂の種類 | 男女別内湯 男女別露天風呂 混浴露天風呂 |
設備等 | 足湯 ロビー 駐車場 |
所在地 | 岐阜県下呂市小坂町濁河温泉 |
電 話 | 0576−62−2124 |
交 通 | 高山本線 飛騨小坂駅から38km、車1時間30分 |
営業時間 (日帰り入浴) |
13時〜16時 |
料 金 | 入浴¥1000 宿泊¥10650〜 (06.3) |