中山平温泉
元蛇乃湯

昨年訪れた東蛇の湯旅館の隣に建つ宿です。 　元蛇乃湯は全国でも珍しい療養泉として認められており、湯治で利用すると医療費控除の対象となるそうです。宿自体も「東洋医療研究所」と名乗り、温泉療養だけでなく薬膳料理を出すなどして、健康増進施設として営業しているそうです。 　宿には「旅館部」と「自炊部」があり、日帰りで利用できる湯は基本的に「自炊部」の湯です。旅館部で休憩する場合に限り、旅館部の檜風呂も利用できるそうです。

自炊部の内湯です。岩組みの湯口から２つの湯船に無色透明の湯がかけ流しになっています。かけ湯をしようと桶に湯を汲んでみたところ、とても熱い湯。奥の湯船はさらに熱く、とても浸かれるようなものではありませんでした。 　少しはぬるい？手前の湯船もかなりの熱さですが、思い切って浸かってみると、湯の中はけっこう入り頃の湯でした。湯の表面だけが熱く、湯口からの熱い湯が表面を滑るように流れてきているような感じでした。

自炊部の奥には混浴の露天風呂があります。露天風呂とはいうものの屋根がかかっており、半露天風呂といった感じです。こちらの湯は入浴剤を薄くしたような緑色。ちょっと熱めですが、入りやすい湯温です。 　かけ湯をした時から肌がすべすべし、湯に浸かると、肌がコーティングされているようなすべすべ感がありました。湯には綿状の湯の花が舞い、わずかに玉子臭を感じます。川沿いのロケーションものんびりとした気分にさせてくれ、またゆっくりと訪れたい湯となりました。

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