上山(かみのやま)温泉
下大湯公衆浴場

       

 江戸時代に一般人のために開放されたという、上山温泉の共同浴場で一番の歴史を誇る下大湯公衆浴場。昭和32年に建てられたという建物はどっしりとし、風格を感じるものでした。 下大湯公衆浴場

             

内湯  浴室には20人以上が浸かることができる小さなタイル張りの湯船。縁は御影石でできていました。壁には地元のお店の広告が並び、いかにも共同浴場といった雰囲気が伝わってきます。湯口からは無色透明の湯が蕩々とあふれていますが、熱めの湯なので加水もしていました。湯口の湯を口に含むと、石膏泉らしい味がしました。
 ちょっと変わっているのは洗髪券。入浴のみなら¥100と激安の上山温泉の共同浴場ですが、洗髪する時は洗髪料を払わなければなりません。洗髪料を支払うと、「洗髪券」と書かれた大きなプラスチック製の札を渡されます。この札に上がり湯の蛇口のハンドルが付いているんです。そう、蛇口には勝手に使われるのを防ぐためか、ハンドルが外されているんです。こんなシステムは初めて見ました。

 以前訪れた時は男女の境の壁にいろいろな広告が地元に密着した雰囲気を感じたのですが、広告は一切なくなっていました。ちょっと残念!
(07.8)

    

源泉  上山温泉は以前「鶴脛(つるはぎ)の湯」とも呼ばれていたそうです。これは長禄2年(1458年)に旅の僧侶・月秀が、山王山麓の沼辺で鶴が脛の怪我を癒し、飛んで行くのを見て、沼地に湧き出る湯に気づき、温泉を開いたことから来ているそうです。下大湯公衆浴場の前には、この由来が書かれた案内板と共に湯が湧き出ていました。

             

泉  質 ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉
(含石膏−食塩泉)
泉  温 63.5度
風呂の種類 男女別内湯
設備等 駐車場
所在地 山形県上山市十日町9−30
電  話
交  通 奥羽本線 かみのやま温泉駅から1km、徒歩10分
営業時間 6時〜22時 (休憩室は9時〜17時)
12月〜2月は6時30分〜
休業日 休みなし
料  金 入浴¥100 洗髪¥100 休憩¥300
(02.10)(07.8)

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