中の湯温泉
ト伝(ぼくでん)の湯

国道１５８号線が上高地への道と分かれるところにあるのが中の湯温泉です。安房トンネルができるまではこのすぐそばに中の湯温泉旅館がありましたが、トンネル工事によって移転してしまいました。ト伝の湯はその中の湯温泉旅館が管理する洞窟風呂で、釜トンネル入口横にある売店で入浴料金を払い、鍵を借りて入ります。冬場の上高地には徒歩で入山する人も多く、その帰りに湯に浸かっていく人も多いようです。 　今回は中の湯温泉旅館に泊まって卜伝の湯に浸かりました。宿泊すると無料で卜伝の湯に浸かることができるのですが、チェックインの時に予約するようになっています。時間になると無料で送迎してくれますが、利用時間は３０分。あんまりのんびりとすることができないのが残念なところです。 （０６．３） ※ト伝の湯の周辺には駐車スペースはなく、駐車禁止となっています。車で行かれる方はご注意下さい。

入口のドアを開けるとそこが脱衣所です。脱衣所の奥にある扉を開くと階段の下の洞窟風呂があります。階段までは窓に面していて明るいのですが、洞窟の中は…	浴室は一人でも貸切になり、ゆったりとすることができます。洞窟風呂なので、湯船はちょっと薄暗く、夜はちょっと怖いです（初めて入ったときは夜だったので、裸電球１つで本当に薄気味悪かったです。）。でも、昼間だと窓から明かりが差しているので、そんなには暗く感じません。 　暗い中よく見ると湯はわずかに白味のある濁った赤い湯。白い糸状の湯の花らしきものが舞っています。湯を口に含むと、甘みの中にわずかに酸味を感じました。湯はざあざあとかけ流しになっていて、そんなに熱くないので、いつまでも入っていられそうです。 　ちょっと怪しい雰囲気ですが、また行ってみたくなる湯でした。

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