ミートランド湯々里(ゆうゆうり)

白石市の奥、山の中に変わった温泉があると聞き訪れてみました。今回は遠刈田温泉側から入っていったのですが、結論からいうと白石から入った方が分かりやすく、距離も短いです。何しろ狭く曲がりくねった山道をかなり走らなければ着かず、しかも途中には何もないような所を走ります。心細くなった頃、ようやく看板が見えたものの、最後は獣道？かと思われるような細い道を進まなければなりません。カーナビは必需品です。ようやくたどり着いた所は朽ち果てたドライブインのような所。えっ、廃業したの？と思ったら、奥に温泉の看板を発見して一安心です。 　しかし、その看板の下の建物は極く普通の民家そのものです。おそるおそる玄関を開けると、まさのどこかのお宅そのもの。ほんとに温泉？と思いながら声を掛けると奥さんが出てきて、本当に温泉であることが分かり、一安心です。入浴料を払い、案内されたところは、家族の居間のような所。こたつやカラオケなどがあり、なんか恐縮してしまいますが、休憩のお客さんなんかの休憩所になっているようです。

肝心の浴室はその居間の奥にあります。縁側からスリッパに履き替え、壁の裏側に回り込むと、庭先といった場所に露天風呂が造られています。もちろん目隠しの壁や脱衣所が設けられています。きちんと男女別になっているので、女性も安心です。手造り感いっぱいの露天風呂です。 　湯は５〜６人が浸かれる岩組みの湯船です。湯船には赤さび色の湯が溢れ、湯船の周りも赤く染まっているほどです。湯はとても熱く、加水しなければ浸かれないほどでした。湯を舐めると土っぽく、ほのかに塩分を感じるという印象的なもの。ぬるめの湯にしてじっくりと浸かってみたいと思いながら湯から上がりました。湯上がりはいつまでもポカポカとする温まりの湯でした。 　個人の家のお風呂をお借りしているようなこの湯。素泊まりや人数が集まれば食事付きで泊まることもできるそうです。

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