赤湯温泉
山口館
赤湯温泉は苗場スキー場から林道を車で6km。そこから先の5kmは登山道なので歩いていくしかない、山の湯です。はじめのうちは林道の続きなのでなだらかな道ですが、川を渡ると木の根が階段状に出たでこぼこの道を歩いて行かねばなりません。これがけっこうきつかったです。そして、最後は急なつづら折れの道を降りていきます。ここら辺になると疲れもピークに。降りきったところが河原で、汗だくだくの体を冷やすには絶好のところです。でも、ここまでくると宿は目の前。あとは平坦な道を5分ほど歩けば赤湯温泉です。林道終点から2時間ほどの歩きでした。 |
疲れた体を癒してくれるのが、宿の前の冷たい水。宿の1kmほど上流の山の中に湧いている清水を引いているそうですが、これが熱く火照った体には何よりものご馳走でした。 赤湯温泉は苗場山の登山基地にもなっている山小屋です。ランプの宿としても有名です。山小屋といってもきれいなところで、清潔感があります。でも、混んでいるときは相部屋になるので、普通の旅館をイメージして行くとがっかりするかも? 夕食は食堂でとります。名物?のおばあちゃんの話を聞きながら食べる食事は質素ながらもとてもおいしいものでした。特にキノコのみそ汁がおいしくて、何回もおかわりをしてしまいました。 |
ここは一番苗場寄りにある「青湯」です。屋根がかかった半露天風呂になっていて、普段は女性専用になっています。でも、夜や人が少ないときは混浴になるそうです。湯は「青湯」というように薄く白濁し、遠目に見ると青っぽく見えます。 |
青湯の隣にあるのが「玉子湯」です。川のすぐそばにあり、豪快な川の流れを望みながら湯に浸かることができました。湯船は3つに区切られ、一番手前の岩の下から湯が湧いています。湧きだし口のある湯船はとても熱く、そんなに長い時間湯に浸かっていることはできませんでした。真ん中と一番奥と少しずつぬるくなっていくので、好みのところに入ることができます。 湯は「青湯」よりも赤みがあり、金気臭がありました。口に含むと塩分を感じます。 24時間湯に浸かることもできますが、山の中なので灯りは全くありません。あんどんを貸してくれますが、懐中電灯などを持っていった方がいいです。夜、本当に降るような星空を眺めながら湯に浸かっていると、山登りの疲れもどこかにいってしまいます。2時間の山登りの苦しさを味わった者にしか味わえない最高の湯でした。 |
玉子湯のすぐ横にある「薬師湯」です。屋根がかかっていて、雨の日でも湯に浸かることができます。宿が今の位置に移る前はここに建物があり、内湯だったそうです。 |
宿の少し先にある野湯です。湯の赤さはここが一番です。大きな岩の下から湯が湧いています。深さは30〜50cmほどで、下は柔らかい砂です。肩まで湯に浸かることはできず、寝湯状態になりますが、とても気持ちがよかったです。熱くなったのですぐ横の川に入ると、これが切れるような冷たさ。足をつけただけで退散しました。 |
泉 質 | カルシウム・ナトリウム−塩化物泉 |
泉 温 | 56.7度 |
風呂の種類 | 混浴露天風呂 女性専用露天風呂 |
設備等 | 何もありません |
所在地 | 新潟県南魚沼郡湯沢町三国475 |
電 話 | 0257−72−4125(連絡所) |
交 通 | 苗場スキー場から林道終点まで6km、車15分 林道終点から5km、徒歩2時間 |
営業期間 | 4月29日〜11月3日 |
料 金 | 入浴¥500 休憩¥1000 宿泊¥7500 素泊まり¥4000 (00.7)(04.7) |