渋川温泉
保科館

蓼科温泉から奥蓼科温泉へと向かう道沿いの谷底、といった感じの場所に建つ一軒宿が渋川温泉です。ちょっとしゃれた感じの宿で、山の宿というより、観光向けといった感じがします。

浴室は宿の一番奥にありますが、そこはフロントのある建物と違い、昔ながらの湯治場を思わせる建物の中にあります。浴室に入って驚くのが、壁が苔むした岩壁なっていること。ちょっと圧倒されます。規模は違いますが、以前訪れた北海道、天人峡温泉の天人閣の浴室を思い出してしまいました。 　湯は赤みを帯びた緑色。奥蓼科では珍しく、冷たい鉱泉ではなく、４０度ほどの熱い湯がかけ流しになっています。湯を口に含んでみると、ちょっと土っぽいような感じがし、つるつる感のあるものでした。

内湯のドアを開けると岩造りの露天風呂があります。１５〜６人が浸かれる大きさです。目の前には蓼科の景色が広がり、いい眺めです。 　湯は内湯と違ってちょっとぬるめ。いつまでも浸かっていたくなる気持ちよさでした。

露天風呂の前には緑色の湯が注がれた、２５ｍはある大きな温泉プールがあります。透明の水が満たされたプールを見慣れた者からするとちょっと違和感があるかな？温泉プールと聞かされていなければ、藻が生えた池のようにも見えてしまいます。温泉プールは水着着用の男女共用となっていますが、男性用の露天風呂の目の前にあるので、女性にはちょっと入りにくいかもしれません。 ※２００９．１１に廃業したそうです。 （１０．６）

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