底倉温泉
凾嶺(かんれい)

宮ノ下を過ぎ仙石原に向かう国道１３８号線の八千代橋のたもとに建つ小さな宿です。以前は病院だったそうで、瀟洒な洋館の造りが粋な感じです。基本的には日帰り温泉ですが、箱根では珍しく素泊まりの宿です。 　訪れた時はちょっと遅めの紅葉でしたが、とてもきれいでした。

宿泊すると専用の内湯にも浸かれるそうですが、日帰りは母屋の下にある男女別の湯小屋にある露天風呂のみの利用となります。男性用は円形の湯船。４人も浸かれば一杯になってしまう小さなものです。無色透明の湯がかけ流しになっていますが、源泉の湯温が高いために加水はしているようです。ちょっとぬるめに調整された湯はいつまでも浸かっていられそうなくらい。肌にやわらかい湯もとても気持ちがいいものでしたが、箱根とは思えない静かでのんびりとした空気が漂う雰囲気。そして、目の前に広がる竹林と見頃の紅葉。そして青い空のコントラストに魅了されながらの湯はとてもいい気持ちでした。

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