湯の網鉱泉
鹿の湯 松屋

  

鹿の湯 松屋  国道6号線からのどかな田んぼ道をしばらく走った山麓に建つ宿です。看板がなければごく普通の民家です。入浴だけのお願いをしたのですが、快く受け付けていただき、湯上がりにはお茶まで出して下さいました。
 松屋の浴室は2つあるのですが、人数などで利用する浴室を変えているようです。男性が利用している時はドアに「男」、女性が利用している時は「女」と札を表示して利用します。今回は「鹿乃湯」と書かれた大きな浴室を利用することができました。
 この「鹿乃湯」という浴室はとても変わっています。浴室は建物の端に造られることが多いのですが「鹿乃湯」は建物の真ん中にあり、しかも二方が廊下に面しているのです。廊下に面した壁にはすりガラスと飾りガラスでできた窓がはめ込まれているのですが、廊下を歩く人の影が映り、何とも言えない雰囲気です。
鹿乃湯
内湯 内湯
 浴室内もクラシカルな造り。壁には屋号にもなっている「鹿」のタイル絵が飾られています。そして、タイル絵の上には色ガラスの明かり取りが造られているのですが、この裏には蛍光灯が仕込まれているのです。けっこう年季の入ったこの浴室ですが、できた頃はかなりモダンなものだったろうと想像されます。きっと夜この湯に浸かると、きれいだろうなと思いました。
 湯船はちょっと場違いと思われる4〜5人が浸かることのポリバス。木や石、タイル張りの湯船だとさらに雰囲気がいいのではないかと思いますが、以前使っていた湯船が使えなくなったので、このポリバスにしたのでしょう。ここに少し金気臭のする茶色がかった湯が満たされています。鉱泉なので循環しています。でも、この何とも言えない雰囲気の浴室がとても気に入り、いつまでも浸かっていたくなりました。次は泊まりでゆっくりとこの湯を楽しみたいと思いました。

 

泉  質 単純炭酸鉄泉
泉  温 15.0度
風呂の種類 内湯
設備等 ロビー 駐車場
所在地 茨城県北茨城市関南町神岡下1435
電  話 0293−46−1086
交  通 常磐自動車道 北茨城I.C.から14km、車35分
営業時間
(日帰り入浴)
8時〜20時
料  金 入浴¥500 入浴休憩¥1500〜 宿泊¥8000〜
(05.2)

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