青堀温泉
静養園

  

ホテル静養園 源泉
 国道から少し入った場所に建つ静養園。かなり大きな敷地の中にある宿で、バーベキュー園などもあるそうです。青堀温泉がある君津市は現在は海水浴や潮干狩りなどのレジャーで有名ですが、東京湾に飛び出る形で存在する富津岬はその立地から帝都防衛のための要塞だったそうで、陸軍の施設が多数あったそうです。そのため富津岬の入口にあたる青堀にある静養園も戦前は軍の指定宿泊所だったそうで、軍のお偉いさんが何人も宿泊などされたそうです。そのためか、以前使われていた旧館?にある浴室はとある著名な軍人お子さんが建築家で、そのお子さんに設計を依頼されたのだとか…
 建物の前にこんもりとした築山がありますが、この裏手、宿の玄関前に青堀温泉の源泉があります。有名な上総堀りで掘られたのだそうです。そこからドバドバと湯が湧き出ていて、触るだけでヌルッとした感触を体験できます。ただ、温泉施設の爆発事故なんかがあったせいで、保健所からいろいろと指導があって困るそうです。そして現在は駐車場となっている築山の手前は、夏場は温泉プールとして使うほど賑わっていたのだとか…
浴室 内湯
 浴室は和洋折衷の旧館?にあります。しかも浴室は昔よくあった半円形の洋館の造り。書斎に使われることが多く、hiroのじいさんの家にもこんな形の洋室がありました。中に入るとローマ風の小柱があってレトロ感たっぷり。そこに加熱した真っ黒な湯がかけ流しになっています。本当に真っ黒で、手をつけてみると、透明度10cmほど。そこに温泉の成分なのか、泡がたくさん浮かんでいて、ちょっと異様な風景を見せています。さらに少し臭素臭がします。 内湯
露天風呂  外に出ると昔の防火用水を転用したような露天風呂があります。こちらの方が泡立ちが激しくなっています。湯はとてもすべすべするもので、舐めてみると甘しょっぱいものでした。
 玄関前の源泉から湯を持ち帰るのは自由だそう。でも、成分が濃いとのことでボイラーはすぐに傷んでしまうのだそうです。昔のボイラーは5年ほどは使えたそうですが、ホント保守にお金がかかって困るとぼやいておられました。今はチタンを使った熱交換機を使っているそうです。そんなことなので、持ち帰った源泉を自宅の風呂に入れるのはやめた方がよさそうです。

   

泉  質 ナトリウム−塩化物泉
泉  温 26.8度
風呂の種類 内湯 露天風呂
設備等 ロビー バーベキュー場 駐車場
所在地 千葉県君津市大堀1528
電  話 0439−87−1221
交  通 館山自動車道 木更津南I.C.から5km、車10分
営業時間
(日帰り入浴)
12時〜22時
料  金 入浴¥600 宿泊¥9450〜
(08.12)

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