鍵屋
【根岸】
以前から行きたかった、こちらの居酒屋へ。そう、東京で、いや、日本でかな?で最古と言われる鍵屋。 |
本来の店からは移転しているそうですが、それでも大正時代の建物を使っていて、いかにも、しもた屋らしい風情。以前訪れた、神田のみますやも歴史を感じさせる、素敵な居酒屋でしたが、店内に入ると、こちらも時代を間違えたような感じにさせます。 周りはホントに住宅地で、暖簾がかかっていなかったら、歴史を感じさせるお宅ですね。 |
店内もいかにもと感じさせます。古い看板なども素敵。 |
開店少し前に到着して暖簾が下がるのを待ちますが、みますやほどには並びも混雑もなく、静かなひとときを過ごすことができました。 |
店内はそんなに広くはなく、カウンターが7席に小上がりの座卓が2つあるだけ。 |
そして、この店の大きな特徴が、女人(だけ)禁制ということ。今どき、って思われるかもしれないけど、昔からのしきたりのようです。もちろん、男性同伴なら、大丈夫なんだけどね。女子は気をつけてね〜(^_^;) |
使い込んだ燗つけ?を前にメニューというより、献立を。献立自体が木に書かれており、クラシカル。そして、そこに並ぶ品も… 酒は瓶ビールと菊正宗、櫻正宗、大関の酒3種のみ。生ビールや酎ハイなんてものはありません。 |
もちろん、肴も伝統的な品ばかり… こうなったら、やはり、歴史を感じさせるものをいただかないとね。 |
東京の蕎麦屋の酒の定番は菊正宗って決まってる?って、聞いたことあるから、蕎麦屋じゃないけど、菊正宗\700をぬる燗でね。 燗つけ器?でゆっくりと燗する女将さん、素敵ですよ。しかも、場所によって湯温が違うから、適宜燗する場所を変えてるのにはいるのには驚きました。 |
燗された酒と共に運ばれたのが、大豆の煮豆。味わい深いね〜 |
肴はうなぎくりからやき\590。うなぎの身を串に巻き付けたものね。うなぎの旨さが口の中に広がりますよ。 |
続いて懐かしの?たたみいわし\760ね。こんな肴、今どきの店にはないよね。パリッと焼けていて、チビチビと酒呑むのに最高だね。 |
そして、とり皮やき\620ね。とり皮の炒め物かと思ったら、焼き鳥ね。これは好きだからね!クニュクニュ感がいいんだよね。 |
こちらも珍しい、さらしくじら。鯨の尾の部分や皮を塩蔵したものを薄切りにして湯で塩分や脂を抜き、冷水でさらしたもの。真っ白でフワッとした姿が珍しいですよね。これは酢味噌でいただきます。やはり、酒にはこういうのが合うよね。 |
〆はとりもつやきね。ねっとりとした、とりもつは旨いよね〜 これも酒に合う合う! 久しぶりにまったりとしたひとときを過ごすことができました。また寄りたいな。ごちそうさまでした。 (24.3) |