宮鍵
【北沢】

下北沢駅から少し離れた商店街の中にある、落ち着いた雰囲気の居酒屋です。何でも今年で開店63年、ご主人で3代目という老舗のおでんやです。

店内はそんなに広くはなく、10席ほどのコの字型のカウンターがあるだけです。奥に小上がりもあるみたいですが… 　昭和レトロな店内は雰囲気があり、一人静かに酒を嗜むのにいい感じです。季節柄おでんの時期ではないからか、お客さんも疎らで、より落ち着いて静かな時間を過ごすことができました。

メニューはほぼおでんメインですが、タネにも季節柄があるそうで、すじなどはありませんでした。また、客が少ないからか、仕込みも少しみたいですぐに売り切れになってしまうものもありました。

酒もいろいろと揃っていて,好みのものを飲むことができます。

まずはビール￥680で乾いた喉を湿らせます。開店60年でおでんの値下げをしたそうですが、逆に席料￥200とお通し￥300を取るようにしたようです。お通しはミックスナッツです。

おでんは定番の大根￥150、玉子￥100、牛すじ￥150、豆腐￥200からいたただきました。出汁は透明感あるカツオが利いたもの。関西風ですかね。だから牛すじがあるのね。でも、60年も前に関西風のおでん屋って、かなり珍しかったのではないですかね。大根は出汁が染み込み、美味しいですね。玉子も好物。豆腐は木綿越しの堅めのもの。こちらは味の染み込み、今一かな？最初はなかなか美味しいと思っていた出汁ですが、最後はけっこうしょっぱいと感じるようになったので、見た目より濃いめなんですね。

ビールを呑み終えたので次の飲み物は、おでん屋ならではの出汁割り￥550をいただきました。酒はワンカップの日本酒か焼酎があるのですが、今回は日本酒でお願いしました。まずは酒だけを啜って出汁を注ぎ入れるスペースを作り、好みで出汁を入れます。出汁はおでんの器に熱い出汁を足してくれます。出汁が利いて、独特の味になるのですが、酒が冷たいからぬる燗状態。酒も燗酒にした方がいいかもしれません。

続いておでんも追加です。こんにゃく￥100と関東風にちくわぶ￥100です。ちくわぶはややボソッとした歯応えで、ねっとり感が無かったのが残念でした。こんにゃくは大きめで食べ応えがありました。 　レトロな雰囲気の中で静かに呑む酒、美味しかったですが、次はおでんが美味しくなる冬場ですかね。ごちそうさまでした。 （１７．６）

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