まる家
【檜枝岐村】

檜枝岐温泉を再訪するのは10年振りくらいでしょうか。その時も名物の裁ちそばを食べたのですが、その時も今回と同じ、まる家だったように思います。ただ、店がきれいになっているようです。

メニューは名物の裁ちそばメインです。裁ちそばとは、檜枝岐独特の蕎麦で、そば粉を熱湯と水だけで打ち、薄く延ばしたものを何枚も重ねて包丁で裁ち切ったところから「裁ちそば」と名付けられたそうです。薄いので切れやすく、温かいタレはお勧めではないとのこと。この店の蕎麦はすべて裁ちそばとのことです。 　この地独特の食べ物として「はっとう」なるものもあります。「はっとう」とはそば粉ともち米をこねたものを茹で、砂糖、塩で味付けしたエゴマを絡めたものだそうです。村ではごく普通の食べ物だったようですが、おいしいものだったことから、役人に村では「御法度」と言われたそうで、そこから転嫁した名のようです。

今回はいろいろとある中で、今回は蕎麦とはっとうがセットになったそば定食\1100をいただきました。ちなみに40周年記念とのことで、しばらくの間割引になっているようです。

ちょっと待って運ばれた蕎麦は、そんなに量はなく、ちょっと物足りないところもあります。でも、腹持ちのよい、はっとうもあるのでおあいこでしょうかね。 　蕎麦はいかにも手で切られたように不揃い。ツユは甘みも少なめで、あっという間にお腹の中に消えていきました。

はっとうは、菱餅のような形をしています。砂糖で味付けされたエゴマがまぶされていて、甘いお菓子のような感じです。できたてなので、熱くて食べるのに一苦労しましたが、山村ではかなりのごちそうだったのではないでしょうか。 （１２．７）

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